温室効果ガス世界資料センター (WDCGG)の解析

      2011年の世界の平均濃度は、前年と比べて2.0ppm増えて390.9ppmとなって史上最高記録を更新しています。

 この数字は、産業革命(18世紀半ば)以前の平均的な値とされる280ppmと比べて、40%増加の数値です。(ppmは体積比で100万分の1を表します。)

 地球の平均気温は1906年~2005年の100年間で0.74℃(誤差は±0.18°C)上昇しており、長期的に上昇傾向にある事は疑う余地が無く、上昇のペースは20世紀後半以降、加速する傾向が確認されています。

 その原因は人間の産業活動等に伴って排出された化石燃料の温室効果ガスが主因であり、京都議定書でもその削減を決議しましたが、現在のところ、抑制するには至らず、現在でも排出量は増え続けています。

 今年の異常なる暑さ、集中豪雨等々の異常気象はこの温暖化に問題があるとされ、この問題を放置することは、地球環境の悪化につながり、生態系の破滅を招きかねません。

 そこで、今回は私たちの命綱である地球環境について考え、その対応を検討してみたい。

 46億年前、誕生したばかりの地球の大気は、高温・高圧の水蒸気が大部分を占め、その他に二酸化炭素、窒素などを含んでいたと考えられていて、その後、数億年かけて地表が冷え、水蒸気が雨となって地表に降り注いで海ができると、大気の主成分は二酸化炭素と窒素になりました。さらに、海に二酸化炭素が溶け込み、その一部がカルシウムイオンと結合して、石灰岩(炭酸カルシウム)として海底に堆積することにより、大気中の二酸化炭素は減少し、大気の主成分は窒素になってきました。

 その間、19億年間、バクテリア等の単細胞生物を除いて高度な生物は存在していませんでした。

 およそ27億年前、太陽の光エネルギーを利用して光合成を行うラン藻(シアノバクテリア)が海中に誕生し、二酸化炭素と水から有機物と酸素が生成されるようになると、大気中の二酸化炭素はさらに減少し、酸素が増えはじめました。その後、生物が進化して陸上に進出し、多様な植物による光合成が活発に行われることで、酸素はさらに増え、大気は数十億年かけて、窒素と酸素を主成分とする現在の組成になりました。

 さらに、直接の祖先である新人類が誕生して20万年になり、幾たびかの氷河期を経て、約9,000年前にほぼ現在の気温になった後は大きな気温の変化はなく安定した気候が続いています。この安定した環境の中で、人類は、子孫を養うために、農耕を習得し現在の文明を築いてきました。

 このように地球の歴史は生態系を護ろうとする意志が存在するかごとき変遷の後、現在の「奇跡の地球」となったのです。

 地球の美しさは、ガガーリンを最初とする宇宙飛行士が異口同音に”地球は本当に美しい”と語っています。

 このような地球という壮大なスケールで成り立っているメカニズムを私たちの時代で、化石燃料を際限なく使い、自分たちのためのみに、「便利・快適」の社会にしていき、環境への配慮をしないことは、逆に私たち人類の破滅を招くのではないでしょうか。

 したがって、私たちが心がけなければならない考え方と対応は

①地球は有限の存在であることを知り、地球は周囲の太陽・月等の宇宙環境と地球に暮らしている多種多様な動植物のバランスの中で、きわどく成立している存在であることを確認すること。

②このバランスが壊れたときに私たちの生存も危うくなり、多くの動植物が絶滅している現状を憂慮し、環境を護る活動への貢献をすること。

③地球の壮大なメカニズムに感謝し、自然と共生していこうとする強い意志を持つこと。

以上3点を将来を担う子ども達に知らせ、意識させ、環境保全にむけて、私たち一人ひとりがそれぞれの立場で活動することが大事であります。

 そして、我々が地球に生存できたことに感謝する事が要諦であると明言します。

 

 

結論:

 子ども達に今の地球は奇跡のシナリオによって、できあがっていることを教え、自分の今があるのは全て、自然の壮大なるメカニズムから成り立っていることを知らせ、自然の恩恵なしに私たちは生きていけないことを伝えるべきである。

 この前提の上に私たち人類も自然を慈しみ、むやみに自然環境を破壊してはならない事を語っていくことが大事ではないでしょうか。