自律神経と免疫力の相関関係1806

自律神経と免疫力の相関関係84号

 大いなる理想に向かって進む「向上の人生」には、希望があり、光り輝く笑顔があります。

 充実の人生、みなぎる内面からあふれ出る、生命の輝きがあります。

 私たちは希望と共に若々しく、失望と共に表情が暗くなるものです。

 その背景には「自律神経」が「免疫力の基になる白血球」が大きく影響しているのです。 そこで、今回は私たちの生命を支えている自律神経と白血球について考えてみたい。

 世界的免疫学者の安保徹先生の説によれば、私たちの生命維持活動は自律神経の中の交感神経と副交感神経のバランスの上になりたっているとされています。

 交感神経優位であれば、アドレナリン分泌が増加して顆粒球を活性化します。

 逆に副交感神経が優位であれば、アセチルコリン分泌が増加してリンパ球を活性化します。

 白血球は「リンパ球」と「顆粒球」、そして大元締めであり、司令塔の「マクロファージ」で構成されています。

 リンパ球は、異物を分子レベルで抗原と認識し、 抗体をつくる能力をもついわば分子兵器です。

 もう一つの免疫細胞が顆粒球であり、これは活性酸素を多量に含む爆薬のようなもので、アメーバのように動きまわっては 細菌など大き目の異物を腹いっぱいに食べた後自爆し、大量の活性酸素をまき散らします。 体内の活性酸素の70~80%がこれによって発生するといわれます。この活性酸素は 体を守る働きもすると同時に、組織破壊や発がんという厄介な作用ももっています。

 そして白血球の残り5パーセントがリンパ球、顆粒球を束ねているマクロファージで、異物を食べて排除する掃除係です。

 また、リンパ球が行う抗原抗体反応を手助けし、食べた異物を分解し、それが体に とってどのような性質の抗原であるかを調べ、その後、マクロファージ自身の表面の突起を通して、リンパ球に対してその抗原の特徴を 伝達するという抗原処理と抗原提示(どんな菌かを知らせる)の役目も果しています。

 このように自律神経と白血球のかかわりが理解できると、これまで考えられてきた以上に各種ストレスが深刻な自律神経の乱れに繋がっていることがわかります。

 つまり、気分を良くし、内面から沸き上がる感動・前向きな気分が自律神経の働きをバランス良く働かせる事になり、この事が、白血球の体内免疫力の向上に繋がるのです。

 それではどのようにして気分良く生きていったらいいのでしょうか?

 このための解決策は各人が自己の考え方に固執せず、考え方の差異にこだわらず、幅の広い考え方をもって人と接触することが鉄則です。

 精神科医の佐々木正美先生は相手の考えを変えさせようとするところから、争いは起き、ストレスが発生するとされ、目が不自由な人は不自由なまま、耳の不自由な人は不自由なまま、どうしたら幸福に生きていけるかをみんなで考えていくことが、いってみれば文化度の高い社会だといえるのではないでしょうか?と言われています。

 自分にこだわりがあっては、意見の衝突があった場合、力が強い方が主張を貫き、弱い方はストレスがたまってきます。

 したがって、自分の考え方に固執するのではなく、発想の転換をする事によって、相手の考え方に合わせ、受け入れることによって免疫力は上がり、ストレスは解消していきます。

 その事が自律神経のバランスを回復させ、白血球が病原菌に負けない強い免疫力を持つことになります。

 その結果、その人の表情が明るくなり、希望にあふれてきます。

 ご自身も軽いアスペルガーの症状を持っておられる佐々木正美先生は精神的、身体的障害をもっている方がストレスを感じることなく、生き生きと生きていくためには身体的肉体的障害をもっていない健常者(何が健常者か提議は難しい。)が自分の生き方に幅を持たせ、自分と違った考え方を持っている人々をそのまま受け入れ、認めることが、新たな価値創造に繋がっていると言われています。

 高度化された現代を生きる私たちにとって、全ての人々の考え方の差異を認め、受け入れることこそ人間社会の理想の姿であり、白血球の免疫力を高める方途なのです