「自主学習の奨め方」1810

 先日、私どもの(株)教栄社に、電話がありました。「子どもがなかなか、勉強しないので、困っている。」との相談でした。
 子どもに自主的に勉強させることはなかなか難しい課題です。
 このテーマは人類の永遠の課題であります。 古今東西のお母さんとお父さんはこのテーマの解決に鋭意努力してきたと言ってもいいでしょう。
 自主的な勉強はどのようにしてつけるのか?
 子どもに言って聞かすことによってできるものではありません。ここに自発的な学習習慣の難しさがあります。
 世に名をなした人とは、己を知り、自己の弱点を日々努力して克服し、向上した人といっていいでしょう。
 したがって、自発的な勉強は、良い習慣をつけようとする意志から出発しなければなりません。
 この意志が、日常の習慣を形成し、この行動の中から、自己の能力の貧弱さを自覚させ、この状況を打破しようとして、さらに強い意志を働かせ、向上させようとするものなのです。
 この課程を人生の上で一度も経験し、行動しなかった子どもは残念であると思います。
 逆に、人間はまず意志をもち、自覚したならば、自己の中に埋没しているといってもよい、豊かな、才能と能力を現実の中に開花することは可能なのです。
 つまり、当面の課題に果敢に挑戦して、その課題から逃げないで頑張るところから生まれると言ってよいと思います。
 例えば、ダイエットしようと決意し、朝ご飯を抜くと決意したところ、最初の1週間、2週間はのたうちまわるくらい、つらい日々が続きますが、3週間くらいなると朝抜きがきわめて、日常的になり、ダイエットが成就します。
 学習も一緒です。勉強の習慣がなかった子どもが、お母さんが家庭学習教材ポピーの申込みをして、教材を始めた場合、最初の1週間、2週間は大変な苦痛を伴います。 しかしその苦しい期間をなんとか乗り越えて、勉強していくと、学習習慣がつき、ポピーを勉強することがごく普通になり、習慣化されます。
 人生とはこのように、新しい習慣をいかに創り上げていくかが課題です。
 良い習慣はつきにくく、悪い習慣はつきやすいことは皆さんおわかりだと思います。
 したがって、その人の人生、風格は日課的な習慣からにじみ出ていると言っていいでしょう。
 全家研初代総裁の平澤 興先生は家庭教育五訓として
①「親はまず暮らしを誠実に」
②「子どもには楽しい勉強を」
③「勉強は良い習慣づくり」
④「習慣づくりは人づくり」
⑤「人づくりは人生づくり」
            と言われています。
 最初の第一歩は親の手本です。
 子どもは、その手本を学び、強い意志を創る。
勉強は実は楽しいものだと自覚させ、その習慣が、人を創り、その人の人生を創る。
 その課程の中で、誘発材になる考えが、中村天風の①「消極的な言葉は使わない」②「寝際に鏡に写る自分に向かって将来像を言う」等々の所作ではないでしょうか。

 

 また、茂木健一郎さんは、自分の将来の希望を”書く”ということを推奨しています。
 書くことによって、大脳内ドーパミンが増加し、やる気を生

んでいくのです。

 それらの方法がまず自己の意識を目覚めさせ、強い意志教育の誘発材になっていきます。
 そうすることによっ

て、人間に内在している「人智の鉱脈」(内在する才能・能力)を掘り当てる方法です。

 その事が、日本社会の便利快適な環境下において、子どもを鍛え、育てる方法ではないでしょうか。
 結局、学習習慣の第1歩は、子どもたちとよく対話し、課題を与え、実践する場を提供していく事ではないでしょうか。