継続は力なり 13年12月

 全家研の第5代総裁の村上先生が教育書「スイッチ・オン!」を発刊されましたので、早速読んでみました。

 その本の中に、先生は人間には私たちが考えている以上に可能性があり、その鍵は遺伝子のスイッチをオンにするところにあると説明されています。

 その例として、世界的プロゴルファーの石川遼君の事をとりあげていました。

 遼君のお父さん、勝美さんと話をする機会を得たときに、先生は石川家にはスポーツに秀でた人がいるかと質問したところ、答えは「ノー」だったそうです。

 遼君のお父さんによると遼君は幼い頃からゴルフを始めていたものの、ほかの子どもよりも上達が遅かったそうです。このことから、遼君は遺伝的にゴルフの才能に恵まれていたとは言い難かった。

 それでは一体何が彼をプロに育てたのでしょうか? 答えは一口に言えるようなものではありませんが、ただ遼君が小学校4年生の時に「マスターズで勝ちたい」という夢を語ったそうです。それに対し、勝美さんは「無理だ」とは一言も言わず、一流のゴルファーを目指すよう励まし、そのために必要な環境を全力で整えてあげたのです。こうして整えられた周囲の環境に本人の努力が加わって、遼君の中でプロゴルファーになるために必要なスイッチがオンになっていったのではないかと考える。

 

 前回のかけはし29号に「才能を伸ばすコツ」として3点指摘しました。①励ましをかける ②良い習慣をつける ③本物に触れさせる・読書する を取り上げましたが、その延長線上に展開される人間の各種能力について考え、その開花方法について皆さんと共に考えてみたい。

 能力には①知的能力 ②技能的能力 ③いつも前向きに行動する心構え能力の3点があると思います。

 英語がしゃべれる。難解な数学の問題が解ける。各種の資格を持っているなどの能力を知的能力と分類します。

 また、遼君のようにゴルフがうまい。楽天の田中選手にような体の技能が他の人より優れているといった技能的な能力もあるでしょう。

 これらの能力は積み上げの出来る能力で、一日休んだからといって、その能力が全てなくなってしまうことはありません。しかし、いつも前向きに行動できる心構え能力は蓄えが出来ない能力です。

 この能力を支えているものが、前向きな意志であり、その原動力は好奇心ではないかと考えます。

 従って、親が常に指示を子どもに出していると、この能力は育成出来ません。 この能力を伸ばす方法は周囲の励ましであり、本人の強い意志が条件です。

 具体的に例をあげて説明しましょう。 遼君は小4の時に「マスターズで勝ちたい」と志した。それに対し、父は否定せず、黙々とその実現に環境を整えていった。遼君はくじけることなく、その実現に向けて努力していった。継続して練習している中である日突然彼が開眼して、1ランクあがる。さらに継続して練習に励む。周りの人もくじけないように励ます。そしてある時に2ランク技能が向上する。その延長線上に遼君の偉大な能力が構築されていったのではないでしょうか。

 つまり、地道な継続する心構え能力が、偉大な技能的能力、または知的能力へと開花するのであります。従って、くじけず、弛まず、継続していくときに人は偉大な知的能力または技能的能力を得ることが出来るのです。