今、日本では37万人の方が癌で亡くなっています。一日1000名の割合です。 自動車事故よりもはるかに多い数です。 そのたくさんの方が亡くなっている原因は、現在の医療が問題なのですが、現場の医者が”癌は治らない”と思っています。
抗癌剤治療、放射線治療、手術で治ったら儲けものという考えで治療しています。その現場の医者をそのように教育したのが以下に述べる三人の有名な医師です。
第一の人物は150年前のドイツ人の医師で病理学者、先史学者、生物学者、政治家。白血病の発見者として知られるウィルヒョウです。
「癌」はいったんできると患者を死にいたらしめるまで増殖する。」と発表しました。
しかし、この説は全くの嘘です。癌は増殖もするが、退縮もします。時間がたてば、癌細胞もアポトーシスします。
しかし、日本の大学では彼の論理を基に医科教育しているため、癌は治らないと思っているのです。
第2の人物はオットーワールブルグです。ドイツの生理学者、医師で、細胞生理学の研究を行い、腫瘍の代謝、及び細胞(特に癌細胞)の呼吸の研究を行いました。黄色酵素の性質と製造法の発見により、1931年にノーベル生理学・医学賞を受賞し、低酸素濃度下の細胞内で腫瘍(癌細胞)が発達することを最初に実証した人物です。酸素が不足すると、体内が酸性に傾くため、癌細胞は嫌気性細胞であるとしました。 つまり酸素を必要としない細胞であり、高酸素濃度下(アルカリ性に傾いた状態)では生き残ることができないことも発見しました。
正常な細胞は私たちの細胞の中に共生しているミトコンドリアが酸素を要求するため、生きていく上で必須の条件ですが、癌細胞は例外なく酸素を必要としない。そして糖分をエネルギー源とする解糖系のエネルギー生成細胞であることを発見したのです。
彼の研究によれば、細胞の酸素濃度が35%減った状態が48時間続くとその細胞は癌化する可能性があるとしました。 この結論からして、癌細胞は私たちの細胞の内、速筋と言われる解糖系のエネルギーを基にするとして、本質を解明したのです。
さらに、pHバランスの研究も進め、体内(体液、血液、細胞)のアルカリ性と酸性のバランスが重要であるとして、癌細胞を抑圧する方法も研究しています。
しかし、これだけ癌の本質を解明しているにもかかわらず、癌細胞は遺伝子異常であるとする考え方からは脱却できませんでした。
第3の人物ははロバートワインバーグです。
彼は癌細胞を「裏切り者の細胞」と定義づけ、癌とは何か?、その治療法は?と、まるで探偵小説の如く、スリリングに劇的に追い、その真実に迫るような表現を用い、癌研究を歴史的に辿るかの如く説明しています。
彼の生きた時代はヒトゲノム解読は終了していない頃のもので、まだNK(ナチュラルキラー)細胞やキラーT細胞などの免疫系が働くことが実証されていない時代です。
癌とは何か、癌の治療にはどんな方法が考えられるか、日夜考えた結果、癌の正体は遺伝子のコピーミスであるとする延長線上に理論を展開しています。
人間に癌を引き起す癌遺伝子や癌の発生を抑制する癌抑制遺伝子は、ウイルス等によってもたらされるものであるとして、理論を展開しています。
発癌物質等の変異原によって、正常な細胞の遺伝子に損傷が与えられ、変異が現れ強力な癌遺伝子になるとしています。
そして、通常はあらゆる動物の細胞内で生存に不可欠な機能を備えている原癌遺伝子が、ある環境に置かれると癌を引起す遺伝子・すなわち、癌遺伝子に変異するとしています。
3氏の考え方から浮かび上がる理論は癌は遺伝子異常、コピーミスであり、たたきつぶして治さないといけないという考え方です。
現在の医学会が「癌は治らない。」との結論を下し、3大療法は提示するが、不治の病で有り、延命処置が精一杯であるとしているのです。
それに対し、日本の新潟大教授であった故安保徹先生は「癌は細胞の先祖返り」としました。
この説は、ドイツの生理学者オットーワールブルグが発見した「癌細胞はブドウ糖から最大の乳酸を作る」「癌細胞は酸素がない状態でもエネルギー生成可能」であり、「癌細胞は酸素が十分に存在する状態でも、酸素を使わない方法でエネルギーを産生している」との考え方を世襲し、その延長線上に「細胞の胎児返り説」を発表したのです。
先生の説によると、われわれの祖先は酸素のない暗く寒い場所で生まれたとし、20億年前、地球上は暗く、寒く、酸素がほとんどない強酸性下で栄養に極めて乏しい環境だったが、この頃生まれた単細胞が我々の先祖細胞であり、酸素がないために、酸化でなく発酵という方法で乏しい糖分を分解・利用して生きていた。ところが発酵はエネルギー効率が悪いため「大食い」によって増殖して来たのです。 そして乏しい栄養で死んでゆく細胞に打ち勝つことだけで子孫を残し続けた。
やがて地球上に酸素を生み出す微生物が爆発的に増殖し地球上には酸素に満ち溢れてきました。
この微生物は糖分を酸化して約二十倍ものエネルギーを生み出し(TCA回路)、私たちの祖先の細胞と共生し始めました。
つまり、われわれの先祖細胞は酸素に弱く、酸素のあるところでは酸化・死滅していきます。 そこで我々の先祖細胞は酸素の好きな細胞を取り込み、共存して酸素に負けない細胞へと進化しました。
これが、ミトコンドリア細胞との共生でした。
つまり、元々の細胞は寒さが好きで酸素の嫌いな細胞(細胞質)でその中に、温かさが好きで酸素が大好きな細胞(ミトコンドリア)が共存するアンバランスな細胞が出来上がり、これが現在の私たちの細胞となったのです。
このエネルギー生成の違う二つの細胞が合体してハイブリッドエンジンを持ってバランスを保ち、生活し始めたのです。
ところが、慢性的な酸欠と酸性の環境が私たちの身体に襲ってくると、私たちの細胞は、この環境に適応した解糖系速筋細胞に変異し、生き残ろうとしたのです。
これが「癌」細胞の正体なのです。
つまり、癌細胞はストレスや夜更かしなどによる睡眠不足、暴飲暴食、加工食品、医薬品の過度な摂取などで常に交感神経の緊張状態が続き、血流の悪い部位に溜まって血栓ができて、血流不全が常習化し、付近の臓器や器官は栄養欠乏と酸素欠乏の上、酸性体質となったため、自分の身を守ろうとして癌細胞に変異し、生存を維持しようとしたのです。
そうすることによって、臓器や器官の細胞は、酸素が足りなくても、しかも酸性になっても大丈夫なようになり、酸欠と酸性の環境に対応して、「先祖返り」を起こしたことが「発癌」なのです。
ちなみにミトコンドリアにとっては、酸素の嫌いな母細胞(細胞質)が頻繁に分裂しては困るので分裂阻止遺伝子によって母細胞が分裂するのをストップしてコントロールしています。これが最近発見された「発癌抑制遺伝子」の本態で、「発癌抑制遺伝子」とはミトコンドリアが有する「細胞分裂抑制遺伝子」とイコールですが、ミトコンドリアの中に血流が滞り、十分な酸素と日光と糖と熱が供給されなくなることによって、「発癌抑制遺伝子」が働かなくなり、弱くなる事によって、このコントロールが効かなくなって無限な細胞分裂に入った状態が「発癌」です。
したがって癌の増殖を抑えるためには①酸素を供給する。②身体を温めてミトコンドリアの活動を応援しなければならないのです。
先祖返りした「癌」は回りから栄養を奪い取る大食漢で、周囲に新生血管を張り巡らし、周囲の栄養をすべて奪いつくして急速に増殖してゆく。癌のこの様な基本的性質は、太古の私たちの細胞の性質そのものです。
これが癌の末期症状なのです。
DNAの塩基に損傷を与え、遺伝子に変異を引起す変異原(例:タバコ、アルコール、アスベスト)がありますが、原癌遺伝子が変異して癌遺伝子が発生しても、癌抑制遺伝子が働けば、不活性のままで癌細胞には至らない。癌抑制遺伝子の機能を失わせる状況に至らしめないと癌は発生しない。つまり癌抑制遺伝子が不活性化すると同時に、癌遺伝子が極度に活性化しないと癌は発生しないのです。
また変異原が無くても細胞分裂しDNAを複製の際に、コピーミスを犯して、癌遺伝子が生じたり、癌抑制遺伝子が変異して機能を損なうという事もあります。
しかしDNA修復機能やアポトーシス(細胞の自殺)という働きもあるため、間違えてコピーされたDNAは、程度が軽微で修復可能な時は修復され、損害が甚大な場合は、そのDNAを含む細胞自体を自殺に追い込む命令を出し、癌細胞を増やさないという機能も持っているのです。
テロメラーゼという酵素があり、癌細胞は、これによって不死化する説もあります。
しかし安保先生の「癌は私たちの細胞の先祖帰り」であり、生存を維持しようとした事が原因であるとの主張を基にすれば、不治の病ではないのです。
このように、癌に対する発想を変えるだけで、癌治療は、違った展開になり、かつての不治の病といわれていた結核と同じように「簡単に治る」病気になるのです。
私たちは、この理論を基とする新しい医療への挑戦を医学界の方々に期待したい。
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