健康第一でいこう!腸内環境を善玉菌優位に、悪玉菌優位になると不健康になる。

 最近の子どもは身体が弱ってきているように思います。

 アトピー、花粉症、精神疾患の子どもも多くなっています。

 そこで、今月は子どもたちが健康で元気に活躍するために、どのような対応をしたらいいのか考えたい。

 人が健康で活動するには、三つの側面から身体を支援することが大事ではないかと思います。

 第1に大腸・小腸の腸内環境を善玉優位にする事です。

 先日、NHKで人体についての特集がありました。その中で大リーグ田中将大選手の腸内環境が超一流との話題が出ました。

 野菜中心!繊維の王様、芋類も毎日のように食べているそうです。マー君は、ほとんど体調を崩さないそうです。その秘密は、食物繊維の摂取とよい腸内環境にあったと紹介されていました。

 腸内環境を良くするためには、マー君の食事を参考にすることと、善玉菌のヨーグルト等を摂取し、化学調味料、トランス脂肪酸(マーガリン・ショートニング)、添加物の入った食物を摂らないことがポイントです。これらの食品を摂ると腸内で善玉菌が死滅します。

 ヨーロッパの各国ではトランス脂肪酸は製造禁止です。とても食料と呼ぶことのできない物質です。

 腸内環境が、悪玉菌優位になってしまうと、小腸の腸絨毛(ちょうじゅうもう)(小腸内壁の輪状ひだに存在する突起のことで表面積はテニスコート一面とほぼ同じになります。)を通して栄養分が血液と共に全身に運ばれますが、血液の質が悪くなり、各種臓器等の機能が不活発になります。

 さらに、多彩な役割を持っている幸福物質セロトニンは95%が腸で造られているのですが、腸内環境が悪化すると、十分製造できなくなり、何となく眠くなり、疲れやすくなる。といった症状が出てきます。

 第2に自律神経を安定化することが大事であり、具体的には交感神経、副交感神経のバランスをよくすることです

 人間は興奮し、怒ったり、恐怖感、不安感、絶望感になると、交感神経が活発に働き、血流が不安定になります。そうすると精神的なストレスがたまり、身体が不健康になるのです。

 病気になる原因はストレスからの影響が大きいといえます。 

 最近、精神疾患の病気が増えてきた原因の一因は自律神経の乱れにあります。

 自律神経の安定化のためには、①腹式呼吸をする。②日光浴をする。③有酸素運動(一日20分は歩く。)をする事が大事です。

 通常自律神経は人間の意志では制御できないですが、呼吸だけは意識神経でもコントロールできるのです。したがって、腹式呼吸をして、日光にあたることによって、自律神経を制御し、強化することによってストレスに負けない身体を創ることができます。

 たくさんでまわっているサプリメント健康食品よりはるかに偉大な効果があります。

 第3に体内にたくさん存在するミトコンドリアの活動を応援することが大事です。

 私たちの先祖は20億年前に寒く酸素のない環境で誕生しましたが、多細胞化して、高度な機能を持つ課程の中で、ミトコンドリアと合体したため潤沢な生命活動のエネルギーを獲得しました。

 つまり、ミトコンドリアは日光と酸素を使って光合成エネルギーを造り出したのです。

 したがって、ミトコンドリアの働きを活発にする事が大事な点であり、それには①酸素(深呼吸)と光合成のための日光を潤沢に取り入れる。②ミトコンドリアは電気信号を活用するため、野菜に含まれているカリウム(ミネラル)摂取を心がける。  等々の事が大事であります。

 これらの後方支援といってもいい働きと共にその人の強い意志が大事です。

 私たちの生命力について、フランスの生理学者のルネ・カントンは大胆にも自分の飼っている犬の血液をぬき、海水に入れ替える実験をしました。

 そうすると犬は血液がないので、死んでしまうと想われましたが、入れ替えた直後はぐったりとしていたそうですが、やがて元気を取り戻し、以前より元気になったそうです。

 この事は私たちに内在する生命力は偉大であり、自力で病気を治す力があるということです。

 紀元前4世紀に誕生した聖医ヒポクラテスは私たちにわかるように「人間の身体の中には100人の名医がいる」として、人間の持っている免疫力、自然治癒力の優位性を強調した、生気論者です

 二人の論者からのメッセージから、私たちは自己の強い意志と腸内環境、自律神経、ミトコンドリアを鍛えることによって、強靱な生命力を得ることができるのです。

 参考までに、日常生活での心構えについての格言について説明します。

 「ね・み・み・に・わ・さ・び」が大事です。

 つまり、ね→熱。(身体を温める)み→ミネラル摂取。み→良い水摂取。に→日光浴。わ→心の底から笑うこと。 さ→腹式呼吸で酸素摂取。び→ビタミン摂取。   です。

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