昭和25年の日本の人口は8,300万人、現在は1億2千万人ですが、日本の健康保険料は、人口増比が1.5倍なので、物価上昇を考えても20倍~30倍かと推測しましたが、実際の日本の健康保険料は170倍にもなっています。
この事は、身体の調子が悪くなると、すぐ病院に行くという行動が定着した事を示しています。
特に最近の子どもたちは熱が出た場合などでも、すぐに病院に直行しています。 そこで今回はこの行動が適正であるか考えてみたい。
私たちの身体の中には、常に外界からの、病原菌やウイルスなどの進入に対し、それらを防御するシステムを持っています。
その中心が、血液の中の白血球であり、顆粒球、リンパ球、マクロファージ等の免疫細胞であり、その血液を作り出す小腸・大腸であり、生命維持装置である自律神経であり、体内のエネルギーの大半を供給しているミトコンドリアなのです。
血液は酸素、栄養分を体内のすみからすみまで供給する働きがあると共に、外界からの進入してきた病原菌をパトロールして駆逐する働きを持った免疫細胞でもあります。
この免疫細胞が外敵と戦うときには一般的に体温が上昇します。この事は、実は白血球の免疫細胞が戦っている証拠なのです。 しかし発熱している子どもを見た保護者たちは、それは大変だとすぐに病院に駆け込みます。
しかし大概の場合は私たちの免疫細胞によって病原菌等は駆逐可能になり、健康を取り戻すことができます。
しかしながら、人の免疫細胞は出生した時から外敵を駆逐し、健康を回復する力を持っていません。
この免疫細胞が強固な防衛力を持つために2つの段階を経なければなりません。
第1段階は親から、母乳を通して人類が継承してきた各種免疫力を継承することです。
いくら母乳が出ないからといって、全く新生児に母乳を与えないことは免疫力が育っていきません。
第2段階での免疫力は個々人の体内でしっかりと病原菌と戦う経験を持つことです。
タイムリーに襲ってくる外敵と戦うその中に実戦経験として記憶されていくのです。
この病原菌との実戦経験を病院の医薬品が代替えして行ってしまえば、体内免疫システムは未完成となってしまいます。
過度に病院に行くことは、免疫力を結果的に弱めます。
10才までに病原菌との実戦経験をさせないと体内免疫力は未完成のままとなりますが、苦しい経験をさせて打ち勝った体験は体内免疫力の強大化となり、一生の財産になります。
医薬品を投与した場合は病原菌は駆逐されますが、小腸通過の時に腸内の善玉菌も殺してしまうため、善玉菌優位から、悪玉菌優位の環境に変わり、腸内で造血する働きを弱め、生命力の弱い、勢いのない血液を生産する事になります。 そしてその血液が全身に廻り始めるので、不健康になっていきます。
50年前の革新の医学者、千島喜久男先生の説によると血液は腸で造られています。つまり「腸造血論」ですが、腸で生産された免疫細胞の白血球はこの外界からの病原菌との戦いを通して強くなり、より強固な「免疫細胞」になります。
訓練を受けた免疫細胞たちは、自律神経の働きによって、全身に運ばれ、体の各所で病原菌やウイルスなどの敵を見つけると攻撃する“戦士”となります。
小保方さんの発見したSTAP細胞はリンパ球という説もあります。
一見腸とは無関係に思えるインフルエンザや肺炎などに対する戦いも免疫細胞の実戦経験からその実力が培われるのです。
その意味で「健康長寿のコツ」は腸での善玉菌優位の環境作りと免疫細胞の実戦訓練が大事であり、それによって強大な健康長寿が創造できるのです。腸はまさに「全身の免疫本部」なのです。
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