1949年、湯川秀樹博士
は日本人として初めてノーベル賞を受賞しました。
32歳で京都帝大の教授になり、その10年後、わずか42歳でノーベル物理学賞を受賞した天才です。
幼い頃、5歳か6歳にして、漢文の素読をし、小学へ入学した頃には、すでに『太閤記』を読み、今、話題の『レ・ミゼラブル』も小学生のとき、読んでいました。地質学者の父と思慮深い母を持つなど、環境にも恵まれていました。
博士の特徴は「学びたい」という知的欲求に対して真摯に応じる博士の母の姿勢です。湯川先生が幼い頃、読んでいた本について、「これ、どういう意味?」と問うと、何をしていても必ず手を止めて、応えてくれたそうです。
幼少期から本を読み、考えることを厭わなかった湯川秀樹先生。
このように「物理学賞受賞」の淵源は知的好奇心でありました。
そこで今回は知的好奇心について考えてみたい。
子どもは好奇心のかたまりと言われていますが、元々人間は生まれ落ちた時から自分以外の外界の物ごとの筋道を知りたい。体験したいとの知的欲求を持っています。好奇心とは珍しいものや未知の物事に対して、興味や関心を抱く事を言います。ですから、好奇心旺盛といえば、その好奇心が人と比べてずっと大きい事を示します。
したがって、好奇心育成の方法とは原則、自己の中に内在している能力、才能をいかに顕現(解き放つ)するかが課題となります。
具体的方法として提案したいことは第一に野外で遊ばせながら、外界のルール等を学ばせる事が大事ではないでしょうか。
自分の体で体験すること、五感を働かせて、物ごとの事象を把握することは好奇心育成の第一歩です。
次に世の中に存在している動物、植物等の私たちの空間に存在するあらゆる事象を把握する方途として、図鑑を与える事が大事ではないでしょうか。
人生とは個々人の空間的領域を拡大する営みと言っても過言ではありません。
自分の周りには存在しないものも、図鑑であれば視覚を通して把握可能です。この把握したイメージがさらなる好奇心を呼び起こしていくのです。
次に、子どもが疑問を持ったときにすぐ疑問に応えてくれる先達(多くは親のような存在)がいることが大事です。
さらに何でも知りたい、体験したいという磁石のような好奇心を育てる基礎的前提条件は、想像力でしょう。その想像力が独創性に発展していきます。
さらに、子どもに本の読み聞かせを継続して働きかけていくところに、時間的な過去、現在、未来の時間軸の想像力も育成されます。
次に湯川秀樹先生は一流の人物の話を良く聞かれたそうです。
講演を通して、その方の体験、考え方を話しの内容だけでなく、バックグランドまで把握できるかは、好奇心の強弱にゆだねられます。
湯川先生は20世紀最大の物理学者のアインシュタインが来日したとき、その講演会に参加しました。その事がきっかけで、物理学者になろうと決断されました。このことは博士がアインシュタインの考え方をオーバーラップできるだけの力量を持っていたことを伺わせられます。
話は変わりますが、好奇心は大人になって自分の知識・体験が増えるにつれて、減少してきます。 この傾向性を打破し、生涯にわたって前向きな生き方をすることが大事な点であり、好奇心を失わないようにするためには、まず 謙虚であることが大事です。好奇心旺盛な方は、向学心に溢れていて、他人と自分の違いにも寛容です。
次にプラス思考を持つことが大事です。この考え方で行動すれば行き詰まりがなく、困難な問題に遭遇しても忍耐強く、凌いでいきますし、好奇心がこのプラス思考を支えていけます。
したがって、人生を充実して、成功裏に生きるためには好奇心が必須の条件といえます。
結論:知的好奇心は人生を豊かにする上でなくてはならない資質といえます。
元々人間の中に内在しているこの能力は、外界からの励ましとその能力を開いてあげたいとの慈愛が前提で開花していきます。
好奇心は磁石の如く、外界の知識を吸収する能力ですが、「あなただったらできる。」「がんばって!」と働きかける呼びかけが、内在している能力の開花(好奇心)に繋がります。
このパワーが時間軸と空間軸の世界を押し広げ拡大していくのではないでしょうか。
この最も大事な好奇心を育てることは、私たちが提唱する「自発・能動的学習」を実行する前提条件といえます。
自発的・能動的な学習態度を身につけることは知的好奇心を育成するための外堀にあたる学習態度です。
この学習態度を育成するために、家庭学習教材ポピーを活用してみて下さい。
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