言語力に関心を 21年10月

 言語力(げんごりょく)とは、言語を用いて思考し、その思考した内容を正確に伝達する能力で、一般に語学と称していますが、言語力とはその民族のコミュニケーションをとる手段だけでなく、民族の価値観・文化も含む総合的な根源力です。
 前々回、「人間の可能性を開く」の中で、体が振動から構成されている現象は生きているものすべてにあると利根川教授は主張され、赤ちゃんの生まれた時の脳波は7.5Hzで、非常に快適な状態であり、脳がすべてのものを最も受け入れやすい状態にあり、しかも心がきれい。見れば解りますが、赤ちゃんは嘆いたり、悲しんだり、恨んだりする事はほとんど無い。 根に持つ事が無い。お腹が減れば泣くがそれは別の話しです。いつも一定の7.5Hzで生きている。
 赤ちゃんは存在そのものが最高の生命状態であるから、例えば、6ヶ国語全部喋りますと言われました。
 このように言語を習得するコツは、赤ちゃんのような、こだわりを捨て、すべての価値観・文化・発想を受け入れる事を心がけなければなりません。
 国際化の時代に即応して、語学をマスターしたい。特に英語を習得したいとのニーズは高まっていますが、ただ単にコミュニケーション能力の手段と英語の習得を掲げるのではなく、その民族が持っている文化遺産を習得して、多用で柔軟な発想を持ち、相互理解を図るために「言語力」の習得が大事ではないでしょうか。
 日本経済新聞社が主要大学の学長(理事長)を対象に実施したアンケート調査によると、その回答者の半数近くが、10年後に学内からの海外留学生数が3割以上増えると予想していることが分かってきました。
 今後の産業界からの人材確保のニーズに応えるため、世界に開かれた教育・文化の学習が重要とされています。
 かけはし編集の中塚全紀は、48年前に異文化を習得するために日本の「海外協力隊員」としてフィリピンに旅立ちました。
 私の場合も、語学をマスターしたいという欲求よりも、異文化を自分の目で見て確かめたいとの動機の方が強かったように思います。
 語学を学ぶことは、自分の生活空間を拡大し、より成長した自分を創る事に繋がっていくのではないでしょうか。
 参考までに、意味を持つ文字を集めたのが表意文字(表語文字)で、日本の漢字・アラビア数字など挙げられます。日本の漢字は意味を形にした文字なので、正確な読み方は分からなくても、漢字のつくりを見ればある程度の意味を理解できます。一方の表音文字とは、音声を媒介として意味を伝える文字のことで、アルファベット文字を用いる英語などが挙げられます。
 アルファベット文字は綴りが違えば、意味がまったく違うものになりますし、それぞれのアルファベット文字が音を持っています。
 見るだけで意味を理解できる「表意文字」と、発音して意味を理解する「表音文字」。この両者の違いを完全に理解できるのが、日本人です。
 つまり、表意・表音文字を使う日本人は「読むことが得意」なのです。
 一般的に表意文字の民族は表音文字の言語を習得しにくいと言われます。
 この課題を解決する方法こそ、赤ちゃんのように”こだわり”を捨てて、澄んだ目と心を持ち、嘆かず、悲しまず、根に持つことのない7.5Hzの脳波を持って取り組めば容易く語学を習得できるのではないでしょうか。