日本社会の悲劇

 私が今回発表した、レポート「人生100年時代の必須知識」は、現実の社会の健康に対しての考えの誤りを指摘したものです。
 どうしても、世の中に知らせるために書きました。
 その誤りとは、血液は腸管でなく、骨髄で造られているとする考えです。
 血液は腸管で造られています。骨髄ではありません。この誤りの元祖はフィルヒョです。
 彼は、ヒトの生命体の誕生・継続・消滅のサイクルは、細胞が細胞分裂して構成されるとしていますが、これも誤りです。
 細胞が細胞を造るのではなく、私たちの身体の細胞は、万能細胞といわれる赤血球がその箇所の細胞に千変万化し、造られているのです。
 つまり、ヒトは食物・水・日光・酸素・ビタミンを摂取して胃・十二指腸・小腸を経過して、腸管で赤血球を造り、この赤血球が万能細胞の働きによって、細胞、臓器、骨等に千変万化してヒトの身体を構成するのです。
 千島喜久男先生が50年前に、高性能な顕微鏡で腸管を観察していたときに腸管の鞭毛から、赤血球が誕生していることを発見しました。
 そして、この血液が体内を20~30秒で循環し、その箇所の細胞に変化していくのです。
 つまり赤血球が体細胞の母体であるという説で、血液の同化作用と称します。
 フィルヒョの提唱した、細胞が細胞分裂して生命体を誕生継続消滅しているのではないのです。
 真実は、腸でできる血液の赤血球が万能細胞で、この赤血球から身体の各細胞が造られるのです。
 そして、ヒトの身体の細胞が老朽化した場合は、腸管で造られた血液中の白血球がその細胞を破壊して分解し、体外に排出する働きと生体エネルギーとして再利用する働きをしていますが、この働きを異化作用と称しています。 
 この同化・異化作用の考え方からして、癌の捉え方が違っています。
 ヒトの身体にできる癌細胞は、突然変異などによって異質な細胞に変わったのではなく、万能細胞の働きを持つ赤血球が、加工食品、石油系の医薬品の摂取によって、腸内環境が悪くなり、正常に千変万化できなかった、不完全・出来損ないの細胞なのです。 癌細胞は腸内環境の悪化によって、赤血球が生命力低下して正常でなかったことが原因で発生しているのです。
 したがって、癌細胞を正常な細胞にするためには、①腸内環境を善玉菌優位にする事。②その結果、生命力のある赤血球が造られる。③その正常な赤血球が千変万化して正常な細胞を造る。④現在できている癌細胞は白血球が破壊・分解する異化作用の働きで大半が消滅します。
 癌ができる他の要因は、肺機能が衰えると、体内に二酸化炭素が残留してきます。そうすると、この二酸化炭素が微生物と化合して石灰(カルシウム)を生成します。
 この体内に発生した結石が各細胞を変形させているのです。
 この治療法は、体内に大きく酸素を摂取して、肺の中から二酸化炭素を呼吸を通して、体外に全部吐き出すことのによって解決します。
 これらのプロセスで癌治療は寛解するのです。
 しかしながら、現在のガン治療は切る・焼く・殺すの3大療法が標準になっています。しかし、この療法は、今説明した血液の同化作用と異化作用の働きからして、誤っています。
 次に、日本の出生率が過去最低の1.20になっているとの記事が載っていました。
 その原因について、厚労省は経済的な不安定さと、仕事と子育ての両立の難しさが要因としていますが、この社会的要因と共に大きな原因としては、日本人に供給されている食糧の問題があると思います。
 私には息子がいますが、大学時代は京都で下宿していましたが、その時代に食べていた食品は全て加工食品、マクドナルドが近くにあるため、勉強を兼ねて、そこに行って、ハンバーガー、コカコーラ、ポテトチップス等々を食べていました。
 これらの食品は下図に紹介したごとく、大量の食品添加物が含まれています。
 日本は断トツで世界一です。欧米が20~30の添加物に対し、日本は1,300~1,400の添加物を認可しています。
 これらの食品は腸内環境を悪玉菌優位にします。
 その結果、良い血液が造られません。だから、同化作用の働きで生命力のない細胞へと変化するのです。
 その結果、低体温、自己免疫力が低下するのです。
 この日本の食糧問題、医薬品を過度に投与する事を規制する立場の厚労省が、経済問題だけを問題にしていることはいかがなものかと感じます。
 この、現在において、今の食料で一番の犠牲になっている対象が、子どもたち、青少年です。
 加工食品と医薬品が問題なのです。
 まとめますと、①添加物の多い食品が腸内環境を悪玉菌優位にする。②生命力のない赤血球が誕生する。③同化作用の原理から、ヒトの各細胞が生命力のない状態で誕生する。④自己免疫力の低下、低体温になるのです。
 その結果が青少年の低体温、免疫力低下、少子化現象なのです。
 また、病院では、石油系の薬剤を処方してもらい摂取していることが、腸内環境を悪くして、食品と同じように自己免疫力が低下して、低体温になり、白血球の働きを低下させるため(体温が1度下がれば、白血球の活動は1/10に下がる。)、体内に残留している古くなった細胞を処理できないのです。
 つまり、加工食品と石油系の医薬品を摂取することによって、腸内環境が悪化し、生命力のない血液が造られる。その結果、血液が正常に同化作用しなくなるのです。
 このように、腸内環境が悪玉菌優位になるため、血液の同化作用と異化作用が正常に働かなくなり、身体が低体温・免疫力低下になっているため、子どもを産めない身体になっているのです。
 厚労省の原因1つにしている、経済的問題でいうならば、発展途上国はどうなんでしょう。
 人口は減っていません。 

1973年のフィリピンの人口は7000万人でした。 現在は1億1千万人になっています。
 このように現在の日本の悲劇は、①血液は骨髄でなく腸管で造られていること。②身体の細胞は、赤血球の万能細胞の働きで造られる。(同化作用)③細胞の破壊・分解は白血球が分担する。(異化作用)
 これらの血液の重要な働きを、正確に知らされていないことが、現在の少子化傾向の重要な一因です。
 従って、腸内環境を悪くする、①加工食品、②石油系の医薬品、③マイナスの氣(この氣については人生100年時代の必須知識には詳しく書いています。)が健康を阻害する直接の原因であることを国民が知ったなら、人生100年時代のこれからの社会は明るくなり、健康長寿の社会となることを確信します。