村上和雄先生とホリスティック(体・心・気・霊性」等の有機的統合体)医学について

 

 筑波大学名誉教授であり、私どもの全家研第5代総裁の村上和雄先生が2021年4月13日、肺炎のため85歳でご逝去されました。 謹んでお悔やみ申し上げます。 先生は「DNA」の遺伝子研究の第一人者で世界的功績を残され、DNAに書かれた情報を「サムシンググレート」と定義し、精神世界を科学の目で分析するという視野から、笑い、感動、感謝、ポジティヴシンキングなどがもたらす生き物への精神的、肉体的反応や効果について、種々論じられていました。 さらに地球温暖化、気候変動、食糧問題、人種差別など現代を生きる人々の、実に多くの問題にもご意見を述べられていました。
 さらに、日本は他の国にない自然崇拝、つまり地球に、太陽に、水に感謝するという独特の文化をもっており、これが「有り難い」「もったいない」「おかげさま」などという通訳しきれない言葉となって現れている、この点からも日本は世界から尊敬される国になるとされていました。
 また先生は、1960年代からアメリカから始まったホリスティック医学についても言及されていますが、ホリスティック医学とは
 ①人間を有機的結合体と捉え、心理学をはじめ、生命科学、東洋、西洋などの科学的で多面的な視点から人間への理解を深め、社会・自然・宇宙・との調和に基づく全体的な健康観であり。 
 ②生命が本来持つ自然治癒力を中心に位置付け、病気を治癒することを基本とする考えであります。
 ③患者が主であり、自らがライフスタイルを見直し自らで治し、治療者(医者)は援助する考え方です。
 ④西洋医学の利点も生かしながら,中国医学、インド医学、心理療法、自然療法など種々の療法を組み合わせて総合的にアプローチする医学です。
 ⑤病気を自分への警告と捉え,より高い自己成長,自己実現を目指す画期的な医学です。
 特に病気の患者が主体者であり、医者は応援するという立場であるとする見解と、病気を自分への警告と捉える考え方は現代西洋医学で見落とされている、達見と言えるのではないでしょうか。
 つまり、人間が本来もつ自然治癒力や癒しの環境を改めて見直そうという動きであり、主に癌(がん)治療において西洋医学と東洋医学との融合を図り、大きな成果を上げています。
 先生はこのように、敬虔な大自然、宇宙観の中で、謙虚であれと言われ、自然の摂理等を統合的に捉えられ、「アホは神の望み」という著作も遺され、先生が提唱された、DNAの「サムシンググレート」と併せ、自らの行動に「利他の精神」を中核として、今後10年の持読可能な開発目標(→SDGs称し国際社会が2030年までに貧困をなくして持続可能な社会を実現するために、17の目標と169のターゲットが設定されています。)への貢献をされています。
 私たちは、日本の未来を開くかけがえのない子どもたちのためにも、先生の提唱されている、「サムシンググレート」と表現された不可思議な有機結合体としての人間生命を基軸に、調和のとれた自然環境、穏やかな国々の繋がり、豊かな心の人間関係の構築に貢献していきたいと強く思いました。

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