新しい年度に入りました。 人間は動物とは違って、教育によって、人と人の社会の仕組みと構造を理解するようになります。
つまり、空間的イメージを創り上げることができます。
そして、過去から未来への時間的なイメージも頭の中で把握して育成してきます。
さらに、10歳前後から抽象的概念(目には見えない事象)も理解するようになってきます。
これらのイメージと概念は人間だけが理解できる特殊な概念であり、偉大な特性といわざるを得ません。
今回は人間の持っている空間的イメージの育成と、時間的概念の把握育成について考えてみたい。
日本の医学者で、解剖学者の養老孟司先生は、人間は生老病死を理解するとし、自分が亡くなった後、土に還るサイクルを理解することが大事だと主張されています。
更に、先生は、「何もかも手に入るわけではないけれども、生きているだけで満足できる。そんな状況を、生まれてくる子どもたちに対してつくってあげないといけないでしょう。」「何も難しいことではありません。親が子どもに対して「あなたたちが元気に飛び跳ねていてくれればいい。」とさえ、願えばよいのです。」とされています。
この教育が、子どもたちにお互い"人間として共生”しようとする考え方をもたらすのです。
にもかかわらず現状は、「あなたの将来のためだから」と言ってわが子に過剰な教育を強制し、いまある楽しみを我慢させている場合があります。それは、親が自分の不安を子どもに投影させているだけなのです。
もともと人間は深い感性を開くように設計されているので、子どもと一緒に歩く、行動する、そのときに楽しく対話することだけで開いていけます。「幼児教育とは、親の教育である」とよく言われます。心構えとしては、親も一緒に成長するといった気持ちを持つことが大事であると思います。
このように、幼児期は人生の中でも重要な時期であります。この大切な時期、両親のかかわりを中心軸にお友達等の人間関係の中で、もまれながら、たくましい精神と豊かな感性、知的好奇心が育成されていきます。
しかしながら、現在社会は、知的領域の育成に片寄っています。
この知的、左脳教育を子どもたちに押しつけているところに今の問題があると思います。 何を知っているか、どんな問題が解けるかだけではなく、人としての優しさ、好奇心、やる気、等の見えない領域(意志・情緒)の育成をどのように図っていくかが、課題になります。
従って、私は幼児期に頭と心と体を鍛えるべしと結論しましたが、実はこれらの特性は別々に平行しているのではなく、相互に大きく関係しています。従って、心を鍛える事と体を鍛える事は平行して実践していかねばなりません。
特に強い心の働きかけは、人間の体と頭にいい影響を与えていきます。
親が子に対し、なんていい子なんだろうと思い、やさしさや思いやりや意思の強さなどをその子から見つけ出し、十分評価し、認め、誉めていくことが肝要です。
いつも楽しい、わくわくの心であれば、すべて眼前にある、障害はなくなる。
さらに、現在はこの子どもの感性・能力は十分でないけれど将来は大きく開くと確信して、その発見をしてあげて下さい。
さらにDNA大家の村上和雄先生の研究により、心と体は密接につながっているとされ、DNAは通常97%OFFですが、強い励ましと感謝と感激等の精神の高まりにより、その部位のスイッチをONにすることが可能である事がわかってきました。
科学技術の進歩にあわせ、DNAの働きを活用する方途も視野にいれて、共々に元気で逞しい子に育ってくれることを願う毎日です。
手前味噌ですが、中塚全紀が書いた、「めちゃ元気賢い子の育て方」を良かったらお読みください。
皆さんに読んでいただきたいので、子育て応援社からの申し込みは350円とします。
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