ー現在社会の課題ー
24年前の21世紀が開ける2000年9月29日に池田大作先生は、教育提言で、このように提言されています。
IT革命というものが、近代の足元を掘り崩す性格を持つものである限り、人間社会に対する影響も、必ず”光”と”影”を併せ持っているはずです。
ところが、現状に目をやると、かっての未来論ほどではないにしても、楽観的というか”光”の部分のみが喧伝されすぎているように思えてなりません。
しかし、金融面を中心としたIT革命を先取りし「マネー資本主義」「カジノ資本主義」下での独り勝ちを桜花しているように見えるアメリカでも、”影”の部分は疑いようもなく広がっているようです。
24年前の提言ですが、現在の社会を反映するような提言でビックリしています。
現在の科学技術の進展、便利快適社会、先端技術を駆使しての医療技術の進展が、私たちの現在社会に与えている様相をご存じだったかと感じ、先生の予言を強く心に留めました。
この思いのままに昨年私は、これからの時代を生きる、子どもたちと周りにいる人たちに知ってほしいと思い、電子書籍を出版しました。
私には娘がいますが、その娘が一昨年子ども(私の孫になります。)を出産しました。
そして、私に、「不思議やね」と言ったので、「何が?」と問い返しました。
「だって、私の体から新しい人間の生命が誕生したことは不思議。」と返答しました。
現在の科学技術の進歩は目を見張るようなことが次から次へと起こっています。
AIの進展も目を見張るような状況を呈しています。
それでも、私たち人類は何でも解明できていると慢心を起こしてはならないと思います。
生命ということに関して言えば、何も解っていない。人を育てる明確な指針は科学技術の中にはない。
私たちはいずこから新しい生命はやってきたのか。
現在社会とどのような「縁」(えにし)があったのかこの質問に答えられる人はいないし、何も解っていません。
だから、私たちはこの厳粛な事実を、謙虚な思いで受けとめることが大切だと思います。
それにも関わらず、ヨーロッパは十四世紀のルネサンスを経て、近代合理主義が浸透して、科学技術が急速に発展してきて、科学万能主義の世の中を創ってきました。
人間の生き方への問いかけを忘れ、啓蒙主義(合理性や科学によって真実を究明しようとする考え)に走り、西欧社会は大いに発展し、他国を近代科学の力で植民地化もしてきました。
現在はその、西欧のすすめた科学技術の発展を土台にした、世界が拡がってきています。
しかし、この近代合理主義のもとで、人間を、社会を、国を、その優劣のもの差しで判定する、世の中が出現しています。
私たちの子どもたちは、こんな社会の中で、生きていかねばなりません。
こんな時代だからこそ、一人一人の子どもの元気な存在が大事になってきています。
つまり、発展し続ける、「啓蒙主義」を「人間中心」に調整する世の中を創っていかねばなりません。
つまり、科学、経済、国の制度、人種、宗教、文化の違いを問わず、すべての人類が末永く共に生き、共に働いて幸せにくらしていくとする「利他の精神」と、「他者に対しての感謝」の心が、必要不可欠です。
それなくしては、モンスター化した社会が出現し、明日の希望溢れる日本はありえない事を明言します。
だから私は、慈悲と勇気の人間愛を根底にする、大聖人の仏法を流布する、立正安国の戦いを、自己の命が尽きるまで継続します。
まさに、先生が私たち青年に呼びかけられた、「君よ、走れ、民衆のために走れ、君の無辺の限界を訪ねて走れ」を胸に秘め、戦っていきます。
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